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【AKA療法】2.動きが悪くなりやすい関節について【モビライゼーション】

引っかかりやすい関節

人体にはおよそ270の骨があり、それらを繋ぎ止めるのが関節です。
その中は骨同士が擦れても問題ないように、滑りやすくなっています(スケートリンクの10倍滑らか!)

「関節に一定時間同じ力がかかり続けること」は、
関節が引っかかる原因になり、その好発部位は体幹の関節です。

理由として、
・可動域が小さいため一度引っかかるとなかなか戻らない
・体重を支えるため、一定時間同じ力がかかりやすい
などが考えられます。

体幹にある主な関節として、
・骨盤の関節(仙腸関節)
・背骨の関節(椎間関節)
・肋骨と背骨の関節(肋椎関節)
があります。

部位説明

骨盤(仙腸関節)について

骨盤にある関節は仙腸関節と言い、
近年では骨盤矯正などで注目を浴びている関節でもあります。
腸骨と仙骨の間にあり複雑な形をしています。
動きはわずか数ミリ程度です。

椎間関節について

椎間関節とは背骨と背骨の間にある関節です。
背骨は首が7個、胸が12個、腰が5個、仙骨が1個、尾骨が2〜3個で構成されています。

これらの関節は体を捻ったり曲げ伸ばしする際に動きますが、一つ一つの関節の動きはそれほど大きくありません。
全体が連動して動くようになっています。

椎間関節は平面同士が向かい合う関節のため、瓦状のようになっています。

肋椎関節について

肋椎関節は肋骨と背骨にある関節を言います。
種々の症状を起こす非常に重要な部位なので覚えておいてください。

肋椎関節もそれぞれの動きは小さいですが、
腕を上げたり下げたりする時に連動して肋骨も動きます。
さらに重要なのが呼吸です。
呼吸は肺だけでしているのではなく、肋骨が広がったり狭まることで空気を取り込んでいます。

つまり肋骨の動きが固くなることで肩の動きだけでなく呼吸がしにくくなることもあります。
さて、次回はこれらの関節が引っかかることで起こる症状について解説していきますね!