以下のようなことでお困りではありませんか?
・乳児湿疹がひどくて出来ることがないか探している
・毎日スキンケアしているのに効果がない
・言われた通りに入浴もきちんとしているのに湿疹がひどくなる
意外と盲点ですが、あることを変えるだけで乳児湿疹が改善することがあります。
今回は一般的な乳児湿疹の治療法に加え、当院独自の指導法をご紹介します。
一般的な乳児湿疹について
知っている人は飛ばしてください。
乳児湿疹とは、生後間もない赤ちゃんに見られる皮膚のトラブルで、多くの赤ちゃんに起こる皮膚疾患です。
乳児湿疹とは赤ちゃんにおこる皮膚疾患の総称で、分類は以下のようになります。
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脂漏性湿疹
- 生後数週間以内に現れる湿疹
- 主に頭皮(乳かさ)や眉毛、顔に脂っぽい黄色のかさぶたやフケのような症状が出ます。
- 原因は、母体由来のホルモンが赤ちゃんの皮脂分泌を刺激するためと考えられています。
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乾燥性湿疹
- 肌が乾燥し、カサカサしたり赤くなる湿疹。
- 寒い季節や湿度の低い環境で起こりやすいです。
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アトピー性皮膚炎
- 遺伝的要因やアレルギー体質が関与する湿疹。
- 長期間続くことがあり、赤みやかゆみを伴うことが多いです。
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汗疹(あせも)
- 暑い季節や汗をかきやすい部位(首、脇、背中)に起こりやすい。
- 小さな赤いポツポツや水疱状の湿疹が出ます。
乳児湿疹の一般的な原因について
乳児湿疹の原因は以下の要因があります。
- 皮脂分泌の変化:出生後のホルモンの影響で皮脂分泌が一時的に多くなる。
- 未熟な皮膚:赤ちゃんの皮膚は薄くバリア機能が弱いため、刺激や乾燥に敏感。
- 環境要因:湿度、気温、衣類の摩擦、洗剤の残留成分など。
乳児湿疹の治療法について
基本的には積極的な治療方法はありません。
セルフケアで気を付ける方法としては、
・保湿
・清潔に保つ
・低刺激の石鹸
・衣服のタグや縫い目、生地を注意する
などがあります。
当院での治療内容・指導について
指導内容について
乳児湿疹について相談されたときに共通して親御さんに説明する内容は、
・胃腸と皮膚について
・赤ちゃんの食事は母乳
・離乳は歯の生え方に合わせる
以上のことが重要となります。
・胃腸と皮膚について
皮膚の膚には胃が入っているように古来から胃腸と皮膚には深い関係があることが知られていました。
食べものを消化する歯・口・食道・胃・腸は皮膚と連続しています。
したがって消化器の症状はそのまま皮膚に影響を及ぼします。
・赤ちゃんの食事は母乳
赤ちゃんは母乳から栄養を摂取しています。
それを生成するのはお母さんです。
つまりお母さんの体調や食事が悪ければ赤ちゃんにも影響を及ぼします。
お母さんの暴飲暴食や一時的に風邪を引いている、産後から体調が悪いなど原因は様々です。
乳児湿疹は赤ちゃんを治療するというよりもお母さんの体調を良くしてあげる事で改善していきます。
東洋医学では母子同服(ぼしどうふく)という言葉があります。
「病気の子供だけではなく母親にも服用させよ」という教えで、母親の心身の状態は子どもの体調に影響することから親子そろって同じ漢方を処方することがありました。
乳児湿疹で意外と盲点なのが、お母さんの体調です。
子どもよりもお母さんを元気にさせることへ視点を向けた方が良いです。
・離乳は歯の生え方に合わせる
世界の平均離乳年齢は約4歳です。
WHOでは2歳以上がを推奨しており、日本でも2歳ごろが普通で3歳以上も決して少なくありません。
歯は何のために生えるのでしょうか?
それは食事を咀嚼し胃腸の働きを助けるためにあります。
赤ちゃんは生後6~8ヶ月ごろから歯が生え始めます。
最初は前歯(門歯)、そのあとは両隣にある犬歯、その後奥歯(臼歯)が生えてきます。
大体2~3歳半にかけて乳歯が揃います。
ここで注目して欲しいのは歯の役割です。
草食動物は草を食べるための門歯と穀物を食べる臼歯があり、肉食動物は肉を食べるための犬歯しかありません。
つまり人間に置き換えると、
門歯が生えてくる→野菜が食べれる
犬歯が生えてくる→肉類が食べれる
臼歯が生えてくる→穀物が食べれる
ということになります。
東洋医学では自然であることを健康とし、歯が生えるスピードに合わせて離乳食の内容を選ぶことが重要と言えます。
もしこの時期を間違えると体は食事を異物として捉えるため乳児湿疹のみならず、アレルゲンと認識しアレルギー反応のリスクが上がります。
乳児湿疹でお悩みの方は以上の3つのことを注意してみてください。
治療について
上述したように乳児湿疹はお母さんの体調が大事なのでお母さんの生活習慣も変えて頂く必要があります。
必要であれば鍼灸治療を行うこともあります。
詳しくは下記リンクをご参照ください。
赤ちゃんに関しては刺さないハリ治療を行います。
針と言っても棒状のものでツボを刺激したり皮膚をこするように治療します。
赤ちゃんは大人より低刺激で良いため針で刺さなくても十分な効果が得られます。
小児ハリについては下記リンクをご参照ください。
治療のご予約について
お手数おかけしますが、初診の方は公式ラインまたはメールにてご相談ください。
上記した方法で連絡できない場合は、お問合せフォームよりお電話番号をお送りいただければこちらからお電話いたします。
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