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【姫路】腰椎分離すべり症の症状と治療【スポーツ選手に多い】

1.腰椎分離・すべり症について

スポーツをする子どもに好発する腰椎分離すべり症は成長期に活発な運動を繰り返すことで腰椎に負担がかかり起こる疾患です。

特に腰を大きく曲げたり反らすことで腰の骨に繰り返しストレスが加わって起こるとされています。

 

中には年齢とともに椎間板の機能が破綻し徐々に滑りが起こる変性脊椎すべり症や先天的に起こるもの、外傷によるものや腫瘍や感染症によって起こるものもありますが、今回はスポーツをする青少年に多いケースについてご紹介します。

1-1.症状

症状としては、

・腰痛

・立っているのが疲れる

・歩くたびに腰に響く

・腰を反らすと痛い

などの痛みの症状がメインとなります。

1-2.一般的な治療

ごく初期であれば安静にしてもらいます。

骨がくっついて安定するまではコルセットで固定し、スポーツを中止します。

その期間は6ヶ月と長いため、スポーツ選手である場合には大きなストレスになります。

 

レントゲン上で完全に分離し骨がくっつくことが期待できない場合は痛みを見ながらスポーツを始めることは可能です。

中には無症状のものもあるためトレーニングの仕方や腰痛の度合いを見ながら様子をみていきます。

 

痛みが強く日常生活にも支障をきたす場合には手術が適応となります。

2.当院で行う治療について

2-1.分離滑りが起きやすい人の体質

私が勤めていた整形外科には多くの学生のスポーツ選手が来院していおりリハビリを行っていました。その中で気づいたこととして以下の点があります。

・股関節が固い

・胸郭が固い

・背筋が異常に緊張している

・お尻の筋肉が緊張している

・太ももの筋肉が緊張している

・寝る時間が遅い

です。

この中のいずれかが該当していると体を横から見た際に腰がすごく反った形になることが多いです。

スポーツをしているので他の学生より筋肉量があるのは当然ですが、異常に固い筋肉であるのが特徴的です。

 

腰椎分離・すべり症が起きやすい人は、本来全身の関節が動かなければいけないのに腰の周囲の関節が固いために、腰に負担がかかった状態になっています。

2-2.当院での治療について

上記した理由から股関節や胸郭が柔らかくなるよう治療を進めていきます。

周りを柔らかくしていけば自然と腰にかかる負担も軽減します。

行う手技としては、

・AKA療法

・トークセン

・トリガーポイント

などがメインとなります。

 

生活習慣はとにかく早く寝てもらいます。

中学生なら9時まで

高校生なら10時まで

これは絶対です。

 

何故なら、睡眠不足になると疲労が残って姿勢がどんどん丸くなります。

すると、それを支える背筋の緊張が上がって腰に負担をかけるからです。

一生続けていきたいと思っているほど体のメンテナンスはしっかり行いましょう。

 

 睡眠には疲労回復だけでなく、頭の良さとも関係があります。

瞬時の判断が要求されるスポーツにおいて寝不足で挑戦することは負けを助長していると同じです。

プロスポーツ選手ほど睡眠には気を遣っています。

3.さいごに

腰椎の分離すべり症になったからと言って腰痛が必ず起こるわけでもありません。

中には無症状の人もたくさんいます。

日頃から注意していれば思う存分スポーツができますのでケガになったからといって諦めずにご自身の体の声をよく聞いてあげてください。

そうすればよくない動作、良い動作などが身に付き、体の感覚が良くなっていきます。

4.お問合せ・ご相談について

お問合せの前に必ず※治療をお断りする場合をお読みください。