来院された時の状況
来院日:令和5年 8月
受傷時の状況:
令和5年2月ごろ運転席から後部座席にあるバックを取ろうとした際に痛くなった。
それから体を捻ると左の前胸部に痛みがある。
痛みは徐々にマシにはなっているがゴルフをすると痛みが悪化するようになった。
特にゴルフのスイング時に痛みがあるためそれを治したいとのことでした。
検査結果
左手を反対側の右肩に誘導すると痛みが起こりました。
他にも左前胸部に圧痛がありました。
骨折時にある特徴的な痛みではなく、押すと少し痛みがある程度でした。
左胸骨と肋軟骨関節の捻挫と関節機能異常(関節の引っ掛かり)と診立てました。
治療内容
肋骨は前後で関節を形成します。
まずは背中側にある肋骨と背骨の関節を治療しました。
その時点で痛みは軽減しましたが、まだ肩を内に捻ると痛みがあったので前胸部も調整しました。
前胸部は関節を形成していますが、肋軟骨といって軟骨組織となっています。
あまり強く刺激しすぎると骨折のような状態になってしまうので、
初期は呼吸に合わせるように胸肋関節を調整しました。
生活上の注意事項として、
前胸部を3~5日間アイシングしていただきました。
さらにデスクワークのように長時間パソコン作業などはしないようお願いしました。
治療効果
初回の治療効果
初回の治療後の段階で痛みはほぼ消失しました。
本来ゴルフで負荷のかかる関節ではないことから、特にゴルフの制限はしませんでした。
二回目の治療効果
3日後ゴルフに行った際に少し痛みが再発したそうですが、
二回目来院された際にはそれも無くなっていたそうです。
二回目の来院の際に試しにドライバーをスイングしてもらいましたが痛みはなく、
思いっきり振れるようになっていました。
三回目の治療効果
3週間ほど問題なく過ごせたそうですが、違和感が生じたため来院されました。
治療は同じ内容で行いました。
筋力トレーニングの際に重量を重くしすぎたせいで本来力の入るところではない部分に負荷がかかっているので重量を下げるように指示しました。
その後は問題なく過ごせているそうです。
かかった費用と期間について
この方は看護師さんのため、捻挫をしていることをよく理解していただけて治療しやすかったです。
注意事項も守っていただけたので2回目の治療時にはほぼ完治でした。
初期は週2回来ていただき、少し期間が空いてからまた来院されたので合計3回の治療を行いました。
治った期間:約一ヶ月
かかった費用:一回3000円の治療×3回 計9000円
院長からの一言
受傷時から期間が経っている、看護師さんである、ゴルフスイングも上手であることからスムーズに治った例だと言えます。
ティーチェ病ではないか?とのことでご相談がありましたが、
ティーチェ病は自己免疫の異常の体質+前胸部の関節の引っ掛かりで起こるとお伝えし、
患者さんに自己免疫疾患の既往がないことから、これは捻挫であると伝えました。
肋骨の動きを治療できる治療家はそう多くありませんが、
きちんと対処していけば治る疾患であることを説明しました。
他の人も同じように治るのか?と聞かれれば様々な生活状況やお仕事の内容から長引く人もいらっしゃる。としか言えませんが決して治らないものではありません。
お困りの方は上記した施術内容と記事を参考にしていただければ幸いです。
肋骨の治療風景↑
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