足痛治療について

運動器疾患の中でも足の痛みは頻度が高い疾患です。

捻挫や骨折が多く、その後慢性痛へと移行するケースも少なくありません。

日常生活にも支障をきたす足関節の治療について私の治療方法をお教えします。

1.足の疾患一覧

骨折

・果部骨折

・距骨骨折

・踵骨骨折

・中足骨骨折

・趾骨骨折

・疲労骨折

靭帯損傷

・前距腓靭帯損傷

・三角靭帯損傷

・二分靭帯損傷

・遠位脛腓靭帯損傷

脱臼

・足関節脱臼

・距骨下関節脱臼

・ショパール関節脱臼

・リスフラン関節脱臼

腱損傷

・アキレス腱断裂

・アキレス腱周囲炎

・アキレス腱滑液包炎

・腓骨筋腱脱臼

・足底腱膜炎

変形

・変形性足関節症

・踵骨棘

・偏平足

・外反母趾

・内反小趾

スポーツ障害

・疲労骨折

・アキレス腱炎

・有痛性外脛骨

・有痛性三角骨

・回内足

 

骨端症

・第一ケーラー病

・フライバーグ病

・セーバー病


2.検査

足部の痛みで多いのが外傷によるものです。

急性の場合には、怪我をした際の状況を詳しく聞きます。

そこから推測される骨や靭帯の検査に移ります。

慢性的な痛みの場合にも同じように検査をします。

その後は可動域のチェックや歩行状態を診てから治療します。

 

3.治療

骨折が疑われる場合は、固定し適切な医療機関に紹介し精査してもらいます。

靭帯が損傷を受ける捻挫の場合は固定しアイシング・安静指導をして経過をみます。

急性期の場合は状態が変わりやすいため、連日もしくは隔日で治療します。

 

慢性的な痛みの場合、多くは足部にある距骨下関節という部分に関節機能異常が生じています。

※関節機能異常についてはこちら

距骨下関節に機能異常が起こる理由として、過去に足部の捻挫や骨折時に受けた外傷により機能異常が残る一次性のものと、腰部や股関節からの捻じれにより関節機能異常が起こる二次性のものがあります。

腰部や股関節が原因と考えられる場合は腰部から足部まで治療します。

4.院長からの一言

足部は常に体重を支えているため安静が最も難しく、そういった意味では治療も難しい部位です。

特にスポーツ選手・部活動ではレギュラー争いがあるため安静を指導しても守ってくれない人がいます。

しかし本当に優秀な選手は体の管理を怠りません。

プロ選手は外傷に対して安静が第一というのを自らが理解しており、競技を長期間続けたいと思うから休養することも必要なことと捉えているかたが多いです。。

 

それを理解し怪我や病気と向き合うことで好きなスポーツを長く続けるほうが賢明だと思います。